第6話　逃げとたくさんの嘘

沖縄と北海道で離れていたので毎日の様に電話で話をしていました。

 しょうこさんから「こだまの評判どう？」って聞かれると

「うん。みんな可愛いって言ってくれるよ」

って嘘をつきました。

「売れてる？」って聞かれたら

「今日は１個だけ売れたよ」

って嘘をつきました。

１か月くらいたったら嘘が積み重なって

２０個くらいは売れてる事になってしまいました（汗）

だからなるべく売れない理由を考えて

「沖縄はスコールが多いからせっかくつくってもらった

POPとかが汚れたら悲しいから天気のいい日だけかざるようにしてるんだ」

って嘘をつきました。

そんな事を続けていたらある日聖子さんが

「ねぇ　しまちゃん…　ほんとはこだま売ってないでしょ…」

と聞いてきました。

思わず「売ってるよビックリマークおーっ！ビックリマーク」って言ってしまいました。

焦って「なんでそんな事言うの？なんで疑うの？アセアセ」

って聞いたら

「う〜ん　なんか様子がおかしいな〜と思って…グラサン」

というのでなんとかごまかしました。

でも、これをきっかけに

嘘ついてた事がばれたらマズイあせるあせると思って

次の日から本当に売り始めました！！

そしたら本当に売れたんです！！

多い日は1日８個とか！！！！

売れるたびに嬉しくて

「今日は〇個売れたんだ〜」

「１週間で〇個売ったんだ〜」

「俺すごいでしょ〜♪♪」

って報告しました。

そしたら…

「良かったね〜　やっと売る気になったんだね〜」

と言われたんです。

売ってなかった事完全にバレてたって気づきました。。

だけどもう売ってるからいいやと開き直って

「なんでわかったの…？」

と聞いてみたら

だって少しでも売れてたら自分からこの話に触れないの不自然だし

いざ売れたらこんなに喜んで「売れたよ〜♪♪」って教えてくれるんだから

「嘘ついてましたーーーーーっ！！」って自分でバラしてるみたいなもんだよね（笑）と。

この時に彼女に嘘をついてもすぐバレちゃうな。。と思いました。

続く。